親の借金・無年金問題があると結婚できない?私の経験談。
こんばんは、働く母ちゃんです。
一昨日ぐらいから急にたくさんの方にアクセスしていただけているようで、すぐに気づかなかったのですが「注目のブログ」に載せて頂いたようです。
多くの方にお読み頂き、本当にありがとうございます。とっても励みになっています。
今日は、お金の話、奨学金の話の流れで、私が「自分の親の借金問題」についてどう考えているかご紹介したいと思います。
親の借金・無年金問題。私も結婚できないと思っていました。
実両親の借金の現状。
私の両親はともに60代。
もともと自営を営んでいましたが、それによってできた借金を返すため、現在はパート・アルバイトの形で細々と働いています。
そして、私のは3つ上の兄がいて、こちらは現在独身です。
親の借金総額は、正確にはわからない(言わない)のですが、私が結婚した数年前の時点で「家(自宅)を売れば返済できる程度」とのこと。これを信用するなら(若干怪しいと思っていますが)、借金総額は1,500万円程度だと思います。
親は、私が結婚する前から「○○(私)は結婚してこの家を出ていく身なんだから、借金のことで将来迷惑をかけるつもりはない。いざとなれば(親が借金を残したまま死ぬことになれば)相続放棄すればいい。」と言っていました。
借金だけではない、子どもの将来を阻む「無年金問題」「長生きリスク」
確かに、借金のことは、私自身もいざとなれば相続放棄すればいいと思っていました。でも心配なのはそれよりも、「親の老後の生活費」「介護費用」ですよね。
長年自営で借金がある両親。退職金は当然ありませんし、義務であるはずの国民年金も支払っていません。よって、両親たちの収入となるものは勤労収入しか見込めません。
幸い今は、「すごく元気」ではないものの、二人とも細々と働くことができている状況。ですが、これがいつか働けなくなり、さらには両親だけでは暮らせなくなった場合・・・そこまで考えると本当に不安になります。
以前、「発言小町」をよく見ていました。女性の相談者が多いのですが、「親の借金がある、親に仕送りしている男性との結婚に悩んでいる」という相談に対しては、ほぼ「結婚は考え直した方がいい」の大合唱。
そりゃそうですよね。
私も、自分の状況を棚に上げて言わせてもらえば、正直嫌ですもん。おそらく、1つ、「借金」という現実的な金銭面の不安、2つ、借金をするような家庭である相手の親と相手自身に対する「人として」の不安。
だから、私も20代の頃「自分は生涯結婚できないかもしれないな」と思っていました。
でも、結婚できました。結婚の経緯は?
親の借金を恋人に切り出すタイミング。
これ、親の借金の悩む人にとっては切実な問題だと思います。交際初期の段階であえて言う必要はないし、かと言って、いよいよ結婚という段階で初めて伝えてダメになったら・・・。そう考えると二の足を踏んでしまう。
そして、私には、この問題とは別に婦人科系の疾患(軽度)もあって「子どもができにくいかもしれない」ということが結婚前からわかっていました。
こういった持病を打ち明けるのも、親の借金問題と同じように、言うタイミング、切り出し方が難しいですよね。
結局、いつ、どんな形で当時恋人だった夫に告白したかというと。
交際してしばらく経ち、二人の間で「結婚したら~」系の話が出てきた頃でした。(私たちの場合、プロボーズの前に、なんとなく結婚後の話が先に出ていました。)
そういう「将来の話」をするようになって、「いよいよ避けては通れない」と感じ始めた私。言わなければならないことはわかっていたけれど、言った後の恋人の反応が怖かった。
本当は現実から逃げたかったし、言わなくて済む方法はないか、というズルイ考えも頭をよぎりました。
でもやっぱり「この問題を避けては将来が開けない!」と、時間は少しかかったけれど覚悟を決めました。
親の借金問題の切り出し方、伝え方。
そして、「手紙」を使って思いを伝えることにしました。恋人を前にこれだけの話を言葉でちゃんと伝えられる自信がありませんでした。
夫に書いた手紙の内容は以下のような感じ。
- 親に借金があるという事実とおおよその金額。
- 借金の原因は、ギャンブルなどではなく、事業によるものだったこと。
- 私はそれを返す義務はないということ。
- でも、当然、親の老後の生活は不安定になるので、将来的に面倒を見る必要があるかもしれない。
- だから、私は結婚後もずっと働き続ける覚悟があること。
- それから私自身の婦人科系疾患の話。
- それによって、子どもはできにくいかもしれない。
- こんな問題だらけの私だけれど、私自身はこれからも一緒にいたいと思っている。
- でも、あなた(夫)が続けられないと思ったら、その時は身を引く。
その後、夫からの「手紙読んだよ。でも気持ちは変わらないよ。」とのメールで大号泣。
そして、後日の会話で「○○(私)の親と、将来的に同居してもいいよ。」と言い放った夫。いや、まだ、アナタ両親と会ったことさえないじゃん・・・。
その優しさ(いや能天気なだけか?)に、「この人とずっと一緒に生きていく」と思ったのでした。なんか、改めて書くと恥ずかしいけど。
そして、さらに夫に1つお願い事をしました。
「(夫の)ご両親にもこの話を伝えてほしい。」と。
ご両親に「そんな結婚は認めない」と言われたら、その時は考え直さなければらない、と思っていました。夫のご両親だって、そりゃあできれば借金のある家庭の子と結婚させたくないでしょう。
それでも、ありがたいことに夫の両親も「大変だけど、(夫)がいいなら頑張りな。」ということ認めてくださいました。その後、私も夫のご両親にご挨拶をしました。
そして、晴れて結婚。
子どももすぐにはできなかったけれど、今は2歳の息子と3人、幸せに暮らしています。夫に手紙を書いたあの時、逃げなくてよかったなと思います。
でも、やっぱり、今でも親の老後のことを考えると不安でいっぱいです。次の記事で、親の借金問題に対する、私の「覚悟」についてまとめたいと思います。