働く母ちゃんの「お金」とゆるく向き合うブログ

30代共働き夫婦+子ども1人。子育てと仕事の両立、時短ワーキングマザーの葛藤、家計管理、家探しの事などをゆるく綴っています。

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夫婦の形について思うこと。涙雨と一通の手紙。

こんばんは、働く母ちゃんです。
 
梅雨真っただ中、蒸し暑い日が続きますね。大雨の状況も心配です。そんな梅雨の時期、毎年思い出す、忘れられない出来事があります。
 

夫婦の形について考えるきっかけとなった出来事。

あじさいの花

 

理想の夫婦ってなんだろう?

 
数年前、私が人事の仕事をしていた頃、在職中にがんで亡くなった社員の方がいました。私自身、その方と一緒に仕事をしたことはありませんでしたが、当時、人事の担当者として、その方、容体が悪化してからはその奥様と、人事上の様々な手続きのことでやりとりがありました。
 
当時まだ20代で若かったので、「がんになるということ」「がんを患いながら仕事を続けるということ」「それを支える奥様の気持ち」、なんにも理解できていなかったと思います。それでも、その方の温かい人柄に、心から回復を願っていました。
 
それにしても、人事の仕事も因果なものですね。病気をして初めて、そういった社員の方と接点が生まれるのですから。もっと違う形でお仕事がしたかった。残念でなりません。
 
その方が亡くなったのは数年前のこのぐらいの時期でした。告別式の日も雨が降っていて、「こういうの涙雨っていうのかな・・・。」とぼんやり思ったことを、今でも鮮明に思い出します。
 
ご葬儀が終わって少し経った頃、奥様が会社宛にお礼のお手紙をくれました。内容は全ては覚えていないのですが、会社へのお礼と共に、次のような内容が認められていました。
 
『主人はとても優しい人で、私はたくさんの愛情を主人からもらいました。私たち夫婦に子供はおりませんので、一人残される私のことを、主人は何より心配していました。今迄主人から受けた愛情を、今度は私が周りの皆様に返していけるよう、これからも懸命に生きて参ります。』
 
その手紙を読んで、こっそり泣きました。
 
上手く説明できないのですが、短い間の関わりでしたが、その社員の方が亡くなった悲しみ。人事の仕事ってこういう局面もあるんだ、という重圧。なにより、奥様の言葉に「夫婦ってこういうものなんだ」と感銘を受けたのです。
 
その頃、私は独身で、夫にもまだ出会っていませんでした。むしろ、親の借金のこともあって「私の人生、結婚は無理かもな~」と思っていました。
 
ご主人を亡くしたばかりの方にかける言葉ではありませんが、とても素敵なご夫婦だと感じました。私自身、結婚も子供を持つこともない人生かもしれないけれど、自分が受けた愛情を周囲に返していく、そんな生き方もあるのか・・・と。今まで考えもしなかったことでした。借金を抱えるような親ではありますが、真面目に生き、私にとって十分ではなかったけれど、それなりに愛情をかけて育ててくれたと思います。
 
そんな私も、今の夫と巡り会って諦めていた結婚もすることができ、子供も生まれました。今は「私が親から受けた愛情を、子供に伝えていくこと。私が感じていた”満たされなかった”思いは、できるだけ息子には感じさせないこと」、それが私の子育ての意義の一つになっています。「こんな自分にそれができるのかな」という不安も抱えつつ。
 
それから夫のこと。

 

改めて、夫婦ってなんだろうと思います。恋愛時期は終わり、子どもが生まれてからは「人生のパートナー・子育てのパートナー」、そして「家族」としての意識が大きくなりますね。
 
あのご夫婦のように労りあう関係はまだほど遠く、余裕がなくて優しくなれないことも多いです。それでも、夫が世界で一番、信頼し、心を開き、頼りにしている大切な存在であることは間違いありません。
 
 子どもが大きくなるにつれ、夫婦の形もまた変わって行くのでしょうか。今は、大変だけれど、家族3人笑いあって過ごせる日々に、ただただ感謝するばかりです。
 
なんだかまとまらない内容ですみません。今日もお読みくださりありがとうございます。